命をいただく、ありがたさ。
教室にきてくださった方から、本をお借りしました。
「ブッダがせんせい」

子ども向けにかかれていますが、大人でもためになる本です。
ところで、日本茶と仏教は深い繋がりがあります。平安時代に中国で仏教を学んだ僧がお茶も持ち帰ったのが始まりと言われています。
お茶の持つ力、眠気覚まし(カフェイン効果)や抗菌作用(カテキン効果)を昔の人は知っていたのですね。お茶は厳しい修行に用いられていたのでしょう。
鎌倉時代の僧である栄西禅師は喫茶養生記という書物にて「茶は妙薬」と紹介されています。
妙薬とされた時代から、現在のように広く日本茶が飲まれるようになったのはとてもありがたいですね。
印象に残った1ページ。

命はなにより大事である、とお釈迦様は言っておられます。
人間の命だけではなく動物、植物も命。
食べ物、飲み物も命。
お茶の葉も、もちろん命です。
殺生によって自分が生きている。あまりに当たり前のことすぎて忘れてしまいがちなことをこの本は思い出させてくれました。
日本の様々な場所で、誰かが大事に丁寧に育ててくれたお茶の命。
今日も美味しく飲ませていただきました。感謝。